考察

1.病像因子(Phathogenese)

病像因子とは氏すなわち遺伝の問題である。

1.①核精神病質(KernPsychopathie〔Becker〕)、情性欠如、衝動性、背徳症などの遺伝性素因をもち、胚子早期障害、情性、意志、欲動の異常性など生来性のものが見られ、また、持続性精神病質的人格低格者、遺伝性変質性精神病質体質者である。利益などの意味連関性に乏しい行動をとる。

脳波境界例の異常性などから脳脆弱性(locusminoris)やepisodicdyscontrolsyndrome(Hartcolles)、minimalbraindysfunctionなどの身体素因の異常を示す。本症例は正しくは仮性精神病質(Pseudopsychopathie)である。

2.アルコール症。退薬症候群なし。

2.病像形成因子(PhathoplastischeFaktoren)

病像形成因子とは育ちである。これが病像因子に相乗されて病的人格が形成され、犯罪に至る。

1.家庭の愛情、躾、倫理観、道徳観なく、病的人格が形成された。

2.服役3回の、早発多種方向累犯者。

結論

脳器質的異常を伴う、人格障害と考えられる。