脳波計量解析所見

原田元76歳時の、47分26秒の脳波記録。

脳波計量解析における所見

1. θ波の峰が、2つの狭帯域(6.64Hzと7.03Hz)でα波のように継続して見られる。この波は左側優位を示している。

2.β波が14Hzに単峰性のピーク周波数を示し、続いてθ波が見られ、さらに筋電図の混入においても継続した波が続くなど、この2つの波の周波数の広がりの少なさに特異性が見え隠れしている。

3.アーチファクトかどうかは疑問だが、単発の高振幅の200msecのスパイク波とスローウエーブの中間的な波が見られる。

4.周波数や近隣部位間の広がりが少なく、O1・O2の振幅は全体的に低位を示している。

5.α波帯の振幅はあるが、α波の特徴は見られない。

6.7Hz帯のθ波がF3・F4寄りで、一見α波の低域移動かと思われる。