『プリーズ・プリーズ・ミー』

アルバムと同一タイトル。アルバム制作前にセカンド・シングルとしてリリースし、一瞬でイギリスを席巻した曲です。この大ヒットにより、急遽このアルバムを作ったと言われています。

もともとはスロー・テンポの曲だったのですが、プロデューサーのジョージ・マーティンの案で、テンポを上げ収録。初期ではよく使われていたハーモニカを、イントロのメロディで使用。まさにこのアルバムの顔とも言える曲。数々のベスト盤などに収録される、ビートルズの代表曲と言っていいでしょう。(赤盤収録済)

ジョンとジョージの使うギブソンのアコースティック・ギターJ‒160E。こちらもビートルズ後期までガッツリ使われます。

『ラヴ・ミー・ドゥ』

アルバムのリリース前年、一九六二年にリリースされた、ビートルズのデビュー・シングル。ポールが十六歳の時に作った曲で〝G,C,Em〟の三つのギター・コードから作られたシンプルな曲。ギター初心者にオススメです(私も最初に覚えたギター曲です)。

曲はもちろんのこと、十六歳でこのメロディを乗せたというところに凄みを感じますね。ちなみにシングル曲ではリンゴがドラムを担当していますが、アルバム収録バージョンでは、リンゴではなく、ジョージ・マーティンの助手のアンディ・ホワイトがドラムを担当しています。詳しい理由はわかりませんが、マーティン的にリンゴのパフォーマンスが気に入らなかったようです。(赤盤収録済)

※本記事は、2022年7月刊行の書籍『Listen to The Beatles !』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。