〈遊んだ年:ジャイアン〉

彼とは、ハロウィンパーティーで知り合いました。彼は一つ下で、昔から「ジャイアン」と呼ばれているとのこと。私はその日赤いベレー帽を被っており、「ジャイアンとジャイ子じゃん」と周囲からいじられていました。その流れで連絡先を交換。一度飲みに行き、二度目はなぜか彼の家で宅飲みをすることになりました。

人生初、男性の家にお泊り。期待と緊張でいっぱいだったのですが、やましいことは何一つありませんでした。その後会う機会はなかったのですが、四年後に突然、連絡が来ます。とりあえずやり取りを続けていたのですが、女子会で相談すると

「それは絶対家に連れ込もうとしている」

と友人Eよりご指摘が。

「家に行くのが嫌じゃなければ会ってみたら。誘われるの待ってるんだよ」

と言われ、ちょうど映画の話をしていたので

「○○一緒に見に行きます?」

と誘ってみると

「はい」

とすぐに返信が。トントン拍子で日にちも決まったのですが、

「急に実家に帰らないといけなくなった」

と直前キャンセル。この男、四年前会ったときも結構誘いが急だったり、会う日にちがなかなか決まらなかったりでイライラしたんですよね。結局それが変わってなかった。彼から

「来月こそは行きましょう」

と言われましたが、会う気ゼロだったので、その後連絡することはありませんでした。

〈出会いの年:エリくん〉

彼とは、カープコンで知り合いました。一つ年上。カープコンとは、スクリーン上でカープの試合を観戦しながら異性と会話するイベントです。実際に球場で試合を観戦するタイプのものにも参加したことがあります。まず私が彼に惹かれたのは、「国家公務員」という肩書き。何か、カッコいいじゃないですか。エリートっぽくて。彼との会話が終わり、去り際に「カープ見に行きましょうね」って言ってくれたし、イベント中ちょいちょい彼からの視線を感じていた(気のせいかもしれないけど)。「これは脈ありな気がする」と思っていたのですが案の定、彼の方から連絡が来ます。二度ご飯に行きました。楽しかったので、「ヤバい!好きかも!」と、ときめきMAXでした。

※本記事は、2022年5月刊行の書籍『仁義なき婚活』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。