第一章 陰と陽の智慧

智慧とは

人間が過去から間違いがないだろうと認めてきたものは、知識として共有されています。

未来については、人間が共有してきた知識を踏まえて新しく考察を巡らす必要があります。考察は思い込みや偏見にとらわれず、素直に物事を見ていかなければなりません。過去の知識にとらわれて、これが真実だと思い込んできたことがあります。未来の想像が偏った思考に影響されて、真実とはほど遠いものになることがあります。

感性的に知識を総合しながら物事を考えたり、理性的に知識を分析しながら物事を考察しても飛び抜けた結果が得られない場合があります。この時、感性と理性が合わさると、直観によって全く新しい世界を見ることができるのです。

智慧(ちえ)というのは、物事の本質を見極める心の働きであり、この陰の感性と陽の理性が響き合って創造されるのです。固定観念にとらわれずに、素直にこの世界を見ていきたいと思います。