珍しい体験集(2010年10月)

③「シカ」と遭遇!

この原稿を書いている10月15日の昼間のことだ。いつものように山際の大根畑で大根掘りをしていた。午前10時半頃だったろうか。出面(でめん)で来てくれているおじさんが突然大声を出した。「おい! あれ見ろ! シカが歩いているぞ!」。

フッと見ると、我々が作業している畑のど真ん中に2匹のシカが堂々と走って来た! そして、一度は立ち止まり、こっちを数秒じっと見て、また走り出し、隣のカボチャ畑を突っ切って林に入って行った。

今までにもシカは見たことがあるが、こんな堂々と昼間から現れることは僕の住むところではあまりない。昔、知床旅行に行った時、道東辺りには当たり前のようにあちこちにシカがいたので、なんだか、わらび野にいながら知床にいるような気持ちになってしまった。2匹とも、とても立派な角をもっている雄シカであった。

このように、今年は本当に貴重な体験が重なって、思い出深い年となったのだが、なんとなく不安でもある。今まで、あまり人前に現れなかった生き物がこうして頻繁に出没するようになったということは、やはり環境の変化が確実に起こってきているということに他ならないだろう。この先を考えると、一抹の不安を感じずにはいられない。

余談ではあるが、今年遭遇した珍しい動物の番外編として、動物ではないのだがUFOらしき物体に遭遇した! 8月下旬のある夜。深夜3時頃であったろうか。夜更かしして、暑かったこともあり、我が家から外に出て道路で星空を眺めていたら、北東の空に、赤く点滅する複数の光を発見! 最初、人工衛星かなと思ったが、明らかに動きがおかしい。ジグザグに俊敏に移動し、最後は西の空にまっすぐ行ってしまった。あれは間違いなくUFOだ。