でも子どもたちだって時にはお小遣いでは足りない欲しいものがありますよね。そんな時はどうする? そんな時、我が家では夫にプレゼンをするのが決まり。

このプレゼンでは『それを買うとどんなメリットがあるのか』というような、子どもにとっては容赦ない質問が主。

ただ、その雰囲気はピリピリしたものではありません。

海のプレゼンの時、夫が例のごとく、「それを買うとどんなメリットがあるのか」と聞いた。その時、海は、「海がご機嫌になる!」と即答! それを聞いた夫は大爆笑。結局、海は欲しいものをGETすることが出来た。

このプレゼンは、お金を使うことを制限することが目的ではない。子どもたちが、『こういう理由があって欲しい』と自分で考えることが大事なのだ。さっきの話のように、理由になっていない場合でもOKする場合もありますが(笑)。ただ、夫も本当に必要ないと思った時は、ダメだと言うので、このプレゼンがいつも成功するわけではありません。

また、このプレゼンを行うことで、自然と夫と子どもとの会話やコミュニケーションが増えるというメリットも。

お金を大切にすることは、働いている人を大切にすること。大学生になり、アルバイトを始め、働くことの大変さをちょっぴり知った海は、貯金もしながら上手に金銭管理をしている様子。自分で稼いだお金を大切にすることは自分を大切にすること。楽しく、正しく、お金の勉強をやってみませんか。

我が家のルールその4 「自分のことは自分で決める」

子どもたちが赤ちゃんや幼児ではなくなってくると、今までとは違った悩みが出てきますね。それは、習い事だったり、受験だったり、思春期特有のイライラだったり。

そんな時も、やっぱり『自分のことは自分で決める』というスタンスが大切。もちろん、これは放置という意味ではありません。しっかり見守り、必要な時は少ない言葉でいいので声かけを行う。それだけで自分で決める力を高める効果があると実感しています。

※本記事は、2022年3月刊行の書籍『高卒夫婦がフツーに子育てしていたら、子どもが3人国公立大学に合格できました』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。