○リセッションの時代

リセッション(不況・景気後退)時の生き方の研究では、大変な時を生き抜いたひとは、感謝しやすいそうです。

そして、共感力が強い、与えるひととなり、もらうひととなるそうです。今の時代みたいな、カオスはひとを強くするのだそうです。あと、悪い経済の時期は、個人主義から、全体主義になるそうです。

つまり、いい経済の時は、一人称で、自己主張するのだそうですが、悪い時は、複数形になるのだそうです。「わたしたち」、「あなたたち」だそうです。これが名付けにも反映されているのだそうです。きらきら、ユニークな名前の赤ちゃんが多い時は、いい経済の時だそうです。

よくある、普通の名前が多いときは、悪い経済の時らしいです。経済が悪いと、コンサバになるのだそうです。また、別の説では、悪い時は、短期的にナルシストになって、平和が長い時には社会やコミュニティに、貢献するようになるのだそうです。じゃ、あなたの属しているコミュニティは、どこでしょうか。居場所作りのありかたも、考えなおしませんか。

会社や組織の存在価値です。トップ次第で、グループにおいては、人種差別も助長される可能性もあります。普通で自然なこととして、バイアスがかかる面もあります。一番大変なひとを助けることに目を向けるのは、残念なことに長い平和な時代だけ、だそうです。

だから今の時代は、自分で自分を守ることが必要です。

たとえば、飛行機に乗っていると思ってみてください。急に、乱気流がきたらどんな事態になるでしょうか。短い時間ですが、パイロットさんもみなさんも、必死です。乗客も乱気流の時は、目の前のことで大変です。

でも、その危機までに、アテンダントと乗客、乗客同士の間で、お互いのつながりが出来上がっていたら、困難へのとらえ方が違うのだそうです。つまり、畑を耕すように、自分のネットワークを普段から広げるトライが大事なのだそうです。

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※本記事は、2022年2月刊行の書籍『発達障害のための現代コミュニケーション学』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。