自然にこころを動かすことが自信につながる

うんどう会、生活発表会、作品展、クリスマス会などの行事も、単なる園や大人のためのものとしてではなく、「子どもにとってどのような意味があるか」、「どのような気持ちを味わうのか」、「どのような力を伸ばしたか」、そして「ともだちとの関係や先生との関係を深めることができたか」を意識して取り組んでいきます。

一回一回の練習も、当日のみに向けての練習ではなく、子どもたちにとってその都度意味のあるあそびとなるように意識されています。

また、取り組みの中心は担任の先生があたりますが、子どもたちがいきいきと動けるように、よく遊ぶことができるようにとの観点から、必要に応じてほかのクラスの先生も役割を分担したり、参加したりします。

子どもたちがいきいき、のびのびと動き、自分のことばで話し、自分たちのアイデアも出して、見る人に大きな感動を与えるものになっています。そして子どもたち自身も、見る人が感動しているのを感じてさらに感動し、自信を持つのです。

【前回の記事を読む】「保育園にも限界はある」限界を知ったうえで子供たちにしてあげるべきこと

※本記事は、2022年2月刊行の書籍『保育に、哲学を!』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。