無我夢中

我を忘れて

何かに没頭するとき

意図しようとしまいと

何かに没頭せざるを得ないとき

そこには

発見と前進と向上と成長がある

たとえ

やりたい事ではなく

やらざるを得ない事で

動揺と緊張と恐怖で

思考も行動も硬直して

魂をすり減らしながら

泣きながら涙を流しながら

目の前のやらざるを得ない事を

ただこなすだけだとしても

目の前のやらざるを得ない事に

ただ翻弄されるだけだとしても

ある時にふと気づくだろう

そこにある「無我夢中」に

我を忘れて

何かに没頭するとき

そこには

境界からの解放がある

動揺も緊張も恐怖も涙も

もはや

安堵も弛緩も平静も微笑も

それらを問う間もなく

思考していながらしていないとき

我に返ったときに気づく

「無我夢中」がもたらす

人智を越えた

摩訶不思議

「無我夢中」がもたらされるとき

たとえそれが

意図したものであろうとなかろうと

それは豊かな恵みのとき

※本記事は、2022年1月刊行の書籍『 私が私を終える時』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。