事業とは

お気づきかもしれませんが、こういった話にはお金に対するパラダイムシフトが発生しています。

もともとお金とは何かを得るための手段であり、物々交換を円滑に行うための媒体として生まれました。一キログラムの小麦(A)を元手に一足の靴(B)を入手する、その仲介をするのがお金(G)です。

式にすれば、A=G=B、です。

さて、A=G=Bが成り立つのであれば、G=B=Gも成り立ちそうなものです。が、通常は成り立ちません。

G→B→(G−g)です。

小文字のgは少額のお金を意味します。一度も履いていなくても、購入した靴は中古品扱いになり価値が減ってしまいます。

でも、手に入れた靴(B)に希少価値があれば、G→B→(G+g)になりえます。

同様に、お金を貸したり外国のお金に両替したりすると、お金が増えることもあります。

お金を貸す相手や外国のお金をXで示すと、G→X→(G+g)となります。お金を多く持てば、お金は腐らず様々なものと交換できますので、将来の生活に困らないことになり、人はより多くのお金を持つことに興味を覚えます。

G→X→(G+g)という式で示すとおり、何かを得るための手段であったお金が目的に変質します。

昔は自給自足を基本とし、余剰分を交換して不足を補っていました。

しかし徐々に、お金を得るために、自分たちが消費する量を超えての生産、または自分たちは消費しないものの生産が始まりました。

こうしたお金を得るために行う活動や、その活動を行うためにお金を使うことを、投資といいます。

そして、何かに投資をして利益を得ることを事業といいます。希少価値の出そうな靴などを早い段階で買い漁り、入手困難になった頃を見計らって高く売る、ということも事業なのです。

法律で定められたその担い手が(営利)企業です。すなわち、企業の目的は最大限の利益を上げることです。平たくいえば、お金を増やすことです。