上戸と下戸の法則

上戸は「下戸がいると話が盛り上がらない」と不満を言い、下戸は「上戸は同じ話を繰り返す」と不満を言う。

上戸と下戸の法則 解説

私は下戸だ。ウーロン茶では酔わないし、酔った振りも失礼だから静かにしているのに、酔うほどに賑やかになる上戸からすると、一人でも冷静な下戸がいるのはいやなものらしい。しかし、上戸は酔うと笑ったり、叫んだり、怒ったり、たまに泣いたりしながら同じ話を延々と繰り返すくせに、翌日には言ったことをきれいさっぱり忘れているとはどういうことか。しかも、私がその話を覚えていると言って怒り出す始末。最近の若者はたとえ飲めても飲み会には出たがらないと聞くから、上戸の皆さん、少しはお行儀よくしましょう。

報告の法則

私は聞いていないと怒り出す人は、たとえ聞いていたとしても結果に影響を及ぼせなかった人だ。

報告の法則 解説

職場で何度か目にした光景だ。ある日、何か変化のあったことに気づく。そういう決定がなされたからだが、そこで、「私は聞いていない」と怒り出す人がいる。しかし、まわりはそれに取り合うことなく、静かにその場を離れるか、または自分の仕事に戻る。その決定が下されるに当たり、「事前に相談すべき方々」という人選からその方が外されていたことを知っているからだ。

※本記事は、2022年4月刊行の書籍『大きな声では言えない96の法則』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。