思い込み

私の職場は女子と男子のエリアがあって、それぞれ立ち入り禁止です。ある日入所したばかりの髪の長い小学生の女の子が、男子のエリアに入ろうとしたので注意しました。それから少ししてホールにいると、さっきの子がトイレに行きたいとのこと。「勝手に行っていいよ」と言いましたが、黙って立っています。すると別の子が「そいつ男だよ」。それからは平謝りでした。

奇跡

職場のクリスマス会は、子どもたちのダンスや職員の演奏、私は手品やパペット、そして何よりカンパで買ったプレゼントで盛り上がっていました。それから数日、臨床心理士の人が高校1年の女の子に「サンタって何歳まで信じていた?」と尋ねて不思議な間。さすがに仕事柄すぐ察知して話題を変えたそうですが、まだ信じていました。

物理現象

まりんルームの幼児用遊び場は建物の中ですが、換気口が閉まらないので、この時期かなり乾燥しています。そのためプラスティックの象の滑り台を幼児さんが繰り返し滑ると、段々髪の毛が逆立っていき、ついにはその子に職員が触れると、「バチッ」電撃がはしるとのこと。この電撃象さんに対処するため、早速アルミのテープを買ってきてアースシステムを構築しました。受けてて良かった、物理の授業。

限度

「ざわわ ざわわ ざわわ……」。カラオケで「さとうきび畑」を歌っていました。沖縄のさとうきび畑で、戦争で死んだ父親のことを思う名曲です。しかし、全部歌うと10分以上、歌っている人の「途中で止めてくれ」という心の声を聞いたので職権で終了させました。でもほんと良い歌です。いままで感動して涙が出たのは、この歌と森高千里だけです。

おごれるものも

土用二の丑の日、職場の昼食は鰻丼でしたが、小学生にはイマイチ人気がなかったようです。鰻の思い出をひとつ。就職してすぐ職場に後輩が訪ねてきて夕食をおごってと言うので、「いいよ」と気安くOK。

「何が良い」

「うなぎ」

「えっ」

メニューを見るといきなり「鰻の上定食」。

「うっ、私は鰻丼にしとく」

流石に不憫に思ったのか後輩はう巻きを一切れ分けてくれました。

※本記事は、2021年12月刊行の書籍『ほっと一息』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。