【前回の記事を読む】感染した妊婦が自宅で出産させられ子は死亡…残念過ぎる日本のコロナ対応

準備を拒否する医療経営者と行政

日本には病床が70万とも80万とも有ると云われていて、対人口比では世界トップクラスとの事である。そして30万程の未使用病床があると云われている。それにも拘わらず、感染者数が増える度に、ウイルスに感染した患者向けの病床が不足するのである。

どの国でも戦時的な体制を取って、感染した患者用の病床を用意しているのに、日本では一部の心ある病院のみが、病床を確保しているだけである。30万もの未使用の病床を使わず、限られた病床しか確保しなければ、医療崩壊になるのも当然である。欧米での感染者はピーク時には、日本の一桁や二桁も多かったにも拘わらず、医療崩壊はしなかった。

2020年の初め、国では感染者に対する臨戦的な準備をするためにはお金が必要と判断し、10兆円ほど用意した。そしてその内1~2兆円程度を医療体制の構築のために準備していたらしい。

このお金は、既存の施設をウイルス患者向けにする改装費用や、新たにプレハブ等での病棟設置にかかる費用や、そしてウイルス患者に対応する医療従事者への手当等のために準備したらしいのだが、大変不思議な事に、このお金が殆ど使われなかったと云う。

このお金の使用を厚労省が止めたのか、または地方自治体が止めたのか、または医師会が止めたのかについては定かでは無いが、明らかに大変重大な判断ミスをしている。いや、判断ミスと云うよりは、何かきな臭い政治的な判断によるサボタージュの様に見える。医療の本分である病気を治す事よりも、別の何かを優先したとしか思えない行動である。

そして一番の問題は、病床を増やす事をしなかった理由、即ち誰がどの様な情報や分析を元に実行しなかったかについて、全く表に出てこない事である。またワクチンの接種を本格的に始める前、誰が注射の打ち手になるかについて、揉めていたと聞く。1回の注射毎に数千円の手当を出す事で進めていたが、どうも医師会が断っていたらしい。

欧米では薬剤師等にも打ち手となってもらい、接種率を加速したが、日本では何故か医者が打ち手になるのを拒んでいたと聞く。それで政府が歯医者にも注射を打ってもらう事を進めようとした途端に、一気に注射の打ち手が増え、1日100万回以上の接種を実現できた。

このワクチンの大量接種前のこの問題についても、病気を抑制する事よりも、別の何かを優先したとしか思えない行動である。表現はキツイが、“イカれている”としか思えない。

死に対する考え方の違い

日本の人口は約1・2億人で、人口の約1%の人が毎年亡くなっており、毎年120万人以上の人が亡くなっていると思われる。これを1日当たりに換算すると、3288人である。凡そ、3300人の人間は毎日亡くなっている。毎日3300人平均で人が亡くなっているのに、この3300人の事は無視し、このウイルスによる死亡者が100人を超えると、大騒ぎする。

イギリス等のヨーロッパ主要国の人口は、ざっくり云って日本の半分程度なのだが、1日当たりの死亡者数が3桁台に下がった段階で、行動制限を止めている。人口の多いアメリカでは1万人を切った辺りから行動の自由を進めている。そして人間は何時かは死ぬのだから、ウイルスで亡くなる事は、単なる死因の一つとして考え、神に召されたのだと思っている。