大好きだったお菓子のドカ食いを止めて、毎日走った。ひたすら走った。そして一年間で二〇kgの減量に成功し、ファッションを楽しめるようになり、ピアスもあけた。それからまもなく、年下の女の子から告白されて人生初の彼女ができた。見事にゴール達成である。

彼女ができただけでなく、「なんだ、俺はやればできる男じゃん」なんて自信がついたこともかなり大きい収穫だった。ちなみに自信とは書いて字のごとく、“自分を信じること”だ。自信とはこういった成功体験の積み重ねでつくられる。

単純だけど、人生もそれと似ている。目的もなくダイエットしたい、痩せたい、では続かないしワクワクしない。結果、何を手に入れたいのか、そこに対して妄想することが大事だ。妄想してニヤニヤして取り組めば継続するし楽しい。人は楽しんでやっているときの方が緊張がほぐれて一二〇%の力が出せるらしい。これを書いている今もリラックスしているし、ゴルフにおいても力を抜いてリラックスした方がスイングも綺麗かつ飛距離も伸びるという(笑)

肩の力を抜いてリラックス。人生を遊ぶ。人生とは何か? 生きるとは何か? そういった類の問いかけはたくさん聞いてきたし、どうでもいい。みんな答えが違う。それでいい。みんな違って、みんないい。一度きりの人生、まずは自分がどうなりたいのか書き出してみよう。現在どうなのかはどうでもいい。思い描くままに、我がままに、それがポイントだ。

僕の人生観でいうと人生をトータルで見た時に、最後死ぬ間際の瞬間に「あぁ、楽しかった。もう一回この人生やりたいな」と思えたなら最高だと思っている。自分が主人公の映画のように、山を駆け登ったり谷底に突き落とされたり、そんなアップダウンを繰り返して面白い映画ができあがる。ハッピー続きの映画なんてつまらないし、全米は泣かないし、世界も震撼しない。

今起こるどんな失敗も挫折も、一年後にはただの笑い話。飲み会のネタ集めをするつもりで目の前のことに全力で遊ぼう。そして僕を飲み会に呼んでください。

★ ワーク:思い描くままに我がままに、自分が「どうなりたいのか」書き出してみよう!

・(例)南国のビーチに似合う逆三角形の体型、ソフトマッチョになる。

・(例) 年老いても気持ちは少年のままに。挑戦し続ける日本一カッコいい父親になる。

※本記事は、2022年3月刊行の書籍『WORK PLAYER』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。