社会はつまずく人間をフォローはしてくれますが、立ち上がろうとしない人間には結構冷たいです。社会は立ち上がろうとする人には、必ず手を差し伸べてくれる仕組みになっているので、つまずくことを恐れる必要はありません。前に進もうとする人ほど障害物にぶつかるものなので、つまずくことは仕方のないことです。つまずいてもずっこけても、粘り強く何度でも立ち上がればよいだけの話です。

今まで立ち上がることができなかった人も、学校に行けば変わるかもしれません。学校の良い所は「失敗」という概念がないところだと思います。失敗を失敗で終わらせずに、次につながるように仕向けてくれる環境があるのは学校だけです。社会に出るとそうはいかないですからね。失敗は失敗。ミスはミス。厳しいっす。

子どもの頃に学校でちゃんと失敗しておかないと、大人になってからめちゃくちゃ苦労します。だからちゃんと失敗しよう。失敗から学ぶことができない大人になっちゃうと大変だからね。

人生はリセットできるのか?

学校では挑戦が失敗のまま終わることがないので、チャレンジ精神あふれる人にとっては無敵のスター状態と言えます。何度失敗してもまた挑戦すればよいのです。ドカンから出てくる食中植物にパックンチョされても、道端をふらつく栗ぼーやにぶつかられても、何度でも向かっていけばよいのです。いつでもどこからでも立ち上がってリスタートができる。それが学校です。

人生にも学校にも、ゲームのようにリセットボタンはありません。私たちはゲーム感覚で人生をリセットする子どもが現れないように細心の注意を払っています。しかしながら、最近の子どもたちは恐ろしくてですね。「持つべきものは友だち」を知らないのです。「持つべきものはコントローラー」と言うお子さんもいらっしゃるので、親御さんにはゲームをやりすぎないように見張ってもらいましょう。

人生はリセットできません。自分の歩んできた道をなかったことにはできないのです。誰しも過去を背負って生きていかねばならないので、ゼロにするリセットではなく、またそこから頑張るリスタートしかないのです。

人生はリスタートの連続で、どんな状況でも粘って粘ってリスタートのチャンスを見極めることが大事なのです。何回失敗しても、あきらめなければ必ず次のチャンスがくるので、いずれ成功につながります。何かで成功している人は、挑戦のギガ数に制限はなく、人生は無限にリスタートできることを知っているので、何度も挑戦することが重要であるとわかっています。挑戦には年齢制限もないので、無限にチャレンジできます。失敗を恐れて何もしなければゼロで終わりですが、何事でも挑戦すればそれだけでプラス1です。挑戦が成功すれば、さらにプラス1、プラス2となるので、挑戦すればするほど経験値も成功体験も増えていきます。

人生は算数のようにはいかないので、3回成功して、4回失敗したからといって、結果的に「3-4」だから「マイナス1」とはなりません。3回の成功から得られるもの、4回の失敗から得られるものそれぞれあるので、自分次第でプラス7にできるのです。

※本記事は、2022年2月刊行の書籍『キャベツになれ』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。