子どもたちの教育問題

家族帯同を決めたとき、子どもたちの学校をどこにするかは重要課題でした。

首都であるボゴタには日本人学校はあるのですが、メデジン市にはなかったため、地元の学校またはインターナショナルスクールへ入れるかの選択肢しかありませんでした。

当時メデジン市内で交流のある日本人家族は、同じプロジェクトに勤務している一家族と、日本の商社の駐在員の二家族と、日本の通信関連会社の現地法人社長の一家族合計四家族で、そのうちわが家の子どもたちと同年代の子どもが小学校へ通っている家族は二家族で小学生は三人(全員男の子)でした。そしてメデジン市には日本人学校がないため、三人とも市内のアメリカン・スクールへ通っていました。その理由には、思いもよらないものが含まれていました。

一、市内の公立小学校は教育のレベルが合わない。

二、通学システムが確立されていない場合がある(スクールバスなど)。

これらはある程度予想できる項目でした。しかし、

三、コロンビアでは誘拐事件が多発していて日本人の子どもも狙われやすいので、セキュリティーがしっかりしているアメリカン・スクールが最良である。

四、生徒の中には「マフィア」のファミリーの子どももいるが、その他の学校に比べて数が少ないと聞いたときは驚きました。

私は日本人の生徒も三人通っていることもあり、二人の子どもはアメリカン・スクール(小学校から高校まで同じ敷地内にありました)に入れたいと思い、校長先生に面会しました。校長先生はすぐに入学許可を出してくれました。そして兄弟そろってのスクールバスによる通学が始まりました。

※本記事は、2021年10月刊行の書籍『アテンション・プリーズ』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。