欲する

始まりは「欲する」こと

「欲する」が動きを生み出す

「生きる」という躍動の源でもある

なのに違ってくる

どこからか枝分かれする

「好奇心」「成長」「向上」「夢」「希望」「愛」…

「虚栄心」「傲慢」「怠惰」「収奪」「執着」「怨念」…

「欲する」をたどってみる

そこにあるのは

絶え間ない渇きか

明けることのない暗闇か

それとも潤沢な恵みか

よろこびを映し出す光か

「欲する」は捨てられない

捨てられるものではない

捨てるものでもない

「欲する」が「生きる」の背中を押すその道のりで

たとえ渇きと暗闇に陥ったとしても

それらは潤いと光の源でもある

渇きと暗闇は潤いと光に昇華しうる

そしてどれかが

どちらかが消え去るわけではなく

転じ合いながら

「生きる」を紡いでいく

「欲する」は捨てるものではなく

「生きる」に包括されるもの

「生きる」の根源でもあり

「生きる」に包まれるもの

※本記事は、2022年1月刊行の書籍『 私が私を終える時』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。