絵本作戦について

トヨタ式では、「A3用紙で、簡潔にまとめろ!」と徹底的に訓練をさせられる。コンテンツは、背景・現状把握・目標設定・要因解析・対策立案・スケジュール・実行・評価・今後の取り組みのストーリー展開で、A3用紙一枚のドキュメントに簡潔にまとめなければならない。A3資料は、トヨタの不文律であるのだ。

著者は、これまで累計で数百枚のA3資料を作成した経験がある。トヨタの多忙な役員は、たくさんの添付資料をいちいちチェックする時間がないため、A3資料に仕上げられた稟議書で、数億円の案件を次々と決裁する。ちなみにトヨタでは、独りよがりの意味のない資料のことを死料と言う。

頭の中をすっきりと整理・整頓し、それを相手に一回で理解してもらえるように、簡潔にアウトプットする。正に、国語力の体得が必須である。国語力と言えば、端的に読書を思いつくが、幼少期は自分の力だけでは本を読めない。よって、絵本や紙芝居の読み聞かせとなる。