この様な場合もあるから自分のせいだとは認識しづらいがこの様な場合以外は自分のせいだと思う。

よく目にする悪循環の中にいる人は、悪い男や悪い女に騙されているタイプが多い気がする。

こういう人は大抵、過去の恋愛で傷ついたことがあり、そのショックをもう経験したくないと思っていて、だからまた傷つくということに気付いていない。ここまででは何を言っているのか意味がさっぱり分からないだろう。

本気で傷つきたくないなら恋愛をしなければいい! そうすれば傷つくことはない、でもそれは無理で幸せになりたいだろう。そう思うことは自然なことだと思う。

恋愛という経験の中で傷つくということは絶対に付き物なのだということ、傷つくから怒る姿も見せられるし価値観の違いも把握できる。お互いに育った環境が違うから経験値の違いもあるのは当然のことだろう。

長く添い遂げるにはお互いの経験値や価値観が受け入れられなければ成立することはないと思う。

しかし傷つきたくないと思っているとなかなか自分を出せなくなり、我慢すれば傷つかないですむと思い、相手に伝わらなくなってしまう。

でも相手からしたらそんな思いがあって我慢していることは知る由もなく我慢していない人にしか見えないと思う。逆に我慢せずに伝えていたら、なるほどねと分かってくれるか、なんでと聞いてくるか、怒って反論してくるかだろう。

その反応は言ってみないと分からないことだ。

その反応を見ないで先延ばしにしていることが傷つきたくないと思ってしまっていることに繋がっている気がする。

そういう人たちを見ると本当に幸せになりたいのかな? と疑問に思う自分がいる。意見を言うことで相手が傷つくから言わないでいることが優しさだと思っている人が多い。他人に傷つくことを言わないでいるなら話は納得できるが友達、恋人、家族には違うと自分は思う。

きっと自分が優しくされたいから優しくしているのだと思う。言ってみなければ相手の気持ちが分かるはずもないのに相手が傷つくから言わないでいる人は、自分が傷つくことを言われたくないから言わないでいるだけだと思う。

※本記事は、2021年8月刊行の書籍『上にいく為に』(幻冬舎メディアコンサルティング)より一部を抜粋し、再編集したものです。