ロケットスタートの鍵は、国語力

「トヨタ生産方式」は、極力お金をかけないで、無限の智恵と創意工夫で、真面目に愚直に徹底的にムダを排除し、コスト低減に向けて、弛たゆまぬ「カイゼン」に取り組む、経営思想・経営哲学である。

つまり、テクニック論の集大成の、いわゆる「ハウツー」ではない。実のところ「カイゼン」は、トヨタのDNAであり、どこにも聖域はない。カイゼンの本質は、現場を変える前に、人の頭の中を変えることなのだ。

すると、劇的な意識改革により、自然と意識の発酵現象が起こり、大胆なイノベーションにつながる。よって子育てにおいても日々のカイゼンが不可欠である。

トヨタでは、「乾いたタオルを、さらに絞れ!」と言われる。決して、仕入先さまに対して厳しいわけではなく、「ムダの徹底的排除により、コスト低減に拍車を掛けなさい!」という解釈である。

つまり、「儲けたければ、値切るのではなく、ムダ取りをしよう!」ということだ。付加価値を生まない問題発見の着眼点として、社外よりも、むしろ社内の現地現物に目を向けなければならない。

なぜなら、社内の問題は、いかようにもコントロールできるからだ。ゆえに、取り組みやすい家庭風土づくりにしっかりと目を向けたい。また、さらに絞られたタオルは吸収力抜群であるとの喩えでもある。

ムダがあることよりも、ムダに気づけない風土の存在を、問題視する。

※本記事は、2021年12月刊行の書籍『「トヨタ式」子育て術』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。