第3章 マネジメントから見た司教団の誤り

3.司教団の誤り

1997年7月23日「司教団発言」に、『提題解説』に対する日本の教会の公式回答という興味ある文書がある(巻末資料0708)。

『提題解説』の質問部分のみを訳してみると(山内智恵子氏による)、

第1章 アジアの現実

1.あなたの地域では、福音宣教について、宗教的、社会経済的、政治的その他、アジアの現実との関連でどのような肯定的側面と弱点があるかを述べてください。これらの現実に照らしたとき、教会は、アジアにおける福音宣教の使命を果たす上で、具体的にどのような地域に注力すべきですか、また、具体的にどのようなアプローチをとるべきですか。

第2章 アジアにおける福音宣教

2.アジアおよびあなたの地域における教会の宣教活動の状態を評価してください(組織、プログラム、運動など)。この関連で、教会の宣教活動を促進し支援する具体的な方法を述べてください。

3.宣教活動の担い手(司教、司祭、修道士・修道女、神学生、信徒、布教機関、教会活動組織など)の養成のために何が行われていますか? あなたの意見では、この分野で何をするべきですか。

第3章 歴史における神の救いの計画

4.あなたの地域では、教会員がアジアの他宗教の伝統をよりよく知るために何が行われていますか。教会は、アジアの他宗教との対話と、そこから得た知識から、どんなことが学べますか? アジアのすべての人々に救いをもたらすという教会の使命を果たすために、具体的にアジアの宗教のどのような側面を利用し、発展させるべきでしょうか。

第4章 救い主イエズス・キリスト――すべての人々への神の福音

5.あなたの地域では、イエズス・キリストとその救いをアジアの人々に宣べ伝えるために、キリストのペルソナをどのように見て、どのように示していますか。政治的、社会的、文化的に非常に困難な状況において、教会がイエズス・キリストの宣教を中心に置き続けるために教会が取ることのできる方法を述べてください。教会は、救いの普遍性がイエズス・キリストにあり、イエズス・キリストが唯一の救い主であることをどのような方法で示すことができるでしょうか。

第5章 共同体としての教会

6.あなたの地域では聖霊に関するキリストの使命を果たす上での必要と責任を教会がどのように理解しているかを評価してください。教会生活の様々なレベルで、この面での養成の仕事はどのように果たされていますか。この分野で教会が払っている具体的な努力とその成果を述べてください。また、この分野で将来の活動に含めるべき要素を解説してください。

7.あなたの地域の地元教会で、教会共同体がどのように生きられているかについて評価してください。様々なキリスト教教派の教会は福音活動においてどのように共通の証をしているでしょうか。他宗教の信徒は、これらのキリスト教共同体をどのように見ているでしょうか。教会共同体がもっとキリストにおける一致を意識し、アジアにおける教会の福音宣教の中でそれをもっと効果的に示す方法を挙げてください。

8.様々な教派や様々な教会の伝統の間でエキュメニカルな理解と統一を促進するために、あなたの地域ではどのような努力がされていますか。

9.あなたの地域では、教会は他宗教との対話(ヒンドゥー教徒とキリスト教徒、仏教徒とキリスト教徒、イスラム教徒とキリスト教徒、その他伝統宗教)について何を行っていますか。実施されている対話のレベルはどのようですか。具体的な成果は何ですか。この分野で将来教会が配慮すべきことは何ですか。

※本記事は、2019年4月刊行の書籍『マネジメントから見た司教団の誤り』(幻冬舎ルネッサンス新社)より一部を抜粋し、再編集したものです。