ここから「幕末・討幕」の歴史から続く明治維新の経過年度に合わせて紹介する。それによって読者が複雑、煩雑(はんざつ)な時代の経過を確認しやすくしたい。

先ず、例によって彷徨える日本史の学習方法の第一歩として、我らの手作り年表の作成から始める。ここで時代の流れを粗略であっても良いから捉えよう。登場人物や事件の内容が合致するかどうかの確認をしながら進まれたい。

参考資料2 島津藩・西郷・大久保関連年表

彷徨える日本史というよりも、自分の現在の解読時点を探り資料を参考にしながら経時と年次を確認されたい。

「討幕」とはペリー来航(一八五三)のここから始まり、一八六八年に終える一五年間の政治革命を指す(前述済み)ことを、再確認しておかれたい。それぞれが節目(ふしめ)〳〵(ふしめ)の事件であり、アクセントをつけて知りおく必要がある。読者にとって面倒でもしっかりと押さえておかれたい。

忘れてしまったら何度でも、我らの手作り概略年表のここまで戻ろう。さもないと読者の努力と知識が彷徨ようことになる。なお、これらの歴史用語は後節からの説明に必要な為、度々登場させることになる。ここまでの解説で本書の入り口は見えてきたと思う。

本文中に自分自身を仮想設定して登場させながら覚えると理解が早い。例えば、西郷隆盛や大久保利通の友人の設定で客観的に事件を冷静に判断できるようなことであるが、これはあくまで筆者が読者にする粗末なヒントでしかないことはお断りしておきたい。

尚、ここで重要なポイントは、軍人西郷隆盛は明治一〇年に西南戦争で落命するが、明治四年に於いて、既に自身の運命と天職役回りを終えているという本人の自覚的対応を理解しよう。「明治維新の歴史」としては、それなりに重要な案件であるが、西南戦争と征韓論は西郷にとって左程に重要な事件ではなかったということである。此の点の詳細は節を改めて解説する。