〈はっと一息〉

ある日、トイレの練習をしていた息子は裸で走り回っていました。ふと気づくと畳の部屋で玩具の電動機関車がぬかるみにはまり、車輪が空回りしていました。そのぬかるみに別の機関車を走らせようとする息子を「くさいからダメ」とあわてて止めた私は、機関車を持ち上げ、これでしばらく運行(うんこう)休止だと思いました。

(被害者は緑の人面機関車ヘンリーでした…森本レオのものまねで)

英才教育

ちょっと前にはやった『声に出して読みたい日本語』という本の影響を受けて、子どもに「ぎおん しょうじゃの かねのこえ…」と平家物語の出だしを教えていました。やっと独り言でむにゃむにゃ言うようになったと思ったら、反抗期が来ました。私が「祇園」と言うと「ぎおんイヤ~」と、とりあってくれません。諸行無常を感じる今日この頃です。

(「奢れるものもひさしからず」というところが好きで、後輩によく言っていたのですが、この頃は「驕れる人も…」と言うそうです)

憧れ

温泉好きの息子が、露天風呂で女湯をのぞいていると、「こっちにおいで」というねえさんの声。息子は女湯へ走って行ってしまいました。しばらくすると子ども達の遊ぶ楽しそうな声。それから約1時間、息子がもどってきて、「女の子紹介するから来て」とのこと。一瞬「えっもう⁈」と思いましたが、「ごめん、パパはもう行けないんだよ」と断りました。大人ぶるんじゃなかったとちょっと心残りです。