【前回の記事を読む】本気の恋愛相談をしたのに…「俺に相談しても無駄じゃない?」

高校時代の話

4 お前らお互い結構ひどいな。本当に友達か?

① 4>何時も優人とはこんな感じでしたね。お互いいじめられっ子の日陰者なんで会話がどうしても卑屈になってくる。

しかし、今こうやって文章にしてみると10年以上も前の会話なのに結構覚えているもんですなww

で、続きね

「で、結局私はどうしたらよいでしょうか?」

「少しでも確率を上げていくしかないんではないでしょうか。食事制限をして体を動かし、スリムで締まった体にした後、眼鏡からコンタクトなどに変えてみたり、服装に気を使ってみたり、それができたらまた受診してみてください。では強力な下剤を出しておきます。お大事に」

「もう手遅れですかね?」

「さっき、精児みたいな奴にも彼女持ちの奴は存在するって言ったよな?そいつらは見た目以外に魅力があるって事なんだろうな。例えば話がうまかったり、色んな分野の知識が豊富だったり」

「この前優人が面白いって言ってたアニメの話と世界の秘密結社の都市伝説話してみたけどあんまり反応なかったよ。聞こえてなかったみたい」

「聞きたくなかったんじゃないのか?不良とかって彼女がいる率高い気がするけど」

「昔優人に「不良になるにも才能が必要でその才能はお前にはない』って言われた」

「悪かった」

「音楽とかどうかな?バンドやってる奴とかもモテる奴多い気がする、俺割と手先が器用だから頑張ればギターとか、ドラムとかできるようになる気がする。うち姉ちゃんが使ってたピアノあるし」

「楽器できる奴がモテるわけじゃなくて、かっこいい奴が楽器するからモテるんだよ。バンドやるってメンバーのあてあるのか?」「優人も手先器用だから一緒にやろうよ」

「何の罰ゲームだよ。想像してみろよ。俺とお前が人前で楽器持って立ってるところ……かっこいいか?」

「……なんかどんどん落ち込んでくるよ。じゃあ野球とかサッカーとかバスケとか……ごめん、自分が一番無理だってわかってる」

「うん、運動で活躍するってのは一番手っ取り早いかもな。でもお前が今から運動で活躍するのはナメクジがチーターに100メートル走で勝つぐらいの確率だと思うよ」

「結構可能性高くて嬉しいよ」

結局この日はこんな感じの不毛な議論になり《とりあえず痩せる》《衣服に気を配る。アニメ、ゲーム以外の話をしてみる》……改めて振り返ってみるとかなりピントがずれて恥ずかしい結論へと至った。