結局、スイス航空の職員が間に入ってくれて、八十米ドルをチェンジするが、

・五十米ドルを公定レートで交換(帰りのカイロ→イスタンブールの航空券購入に利用)

・三十米ドルを旅行者用レートで交換(エジプト国内の旅行費用に充当)

に分割チェンジすることで合意できて、無事エジプトに入国ができた。このことは規定どおりに八十米ドルをエジプトポンドに交換したが、五十米ドルは帰りの航空券の購入に利用できるので、実質的なエジプトポンドへの交換は三十米ドルで済んだことになる。

◆馬の水飲み場(写真1)

ルクソールのナイル河畔に設置されている。馬やロバが交通手段としてまだ活躍しているので、このような施設がある。現代版ガソリンスタンドか。

◆ルクソールの若者たち(写真2)

立ち食い店でエジプト式サンドウィッチを食べていると、3人の若者がやってきて、パン・トマトを細かくきざんだものに唐辛子を入れたもの・ごま油に黒砂糖を溶かしたもの・魚のフライを買ってきてくれて、食べろと勧めてくれる。

米国をこき下ろし、ソ連を高く評価し、日本に対しては手放しでその経済力をほめる。これも石油ショック対策として三木氏が政府特使として4億ドルを持ってアラブ諸国を訪問し、従来のイスラエル寄りではなく、アラブサイドの政策に転換したためだろうか。